チュニジア
舗装された道並みに沿って歩いているとジェラートの店が次々と入ってきた スカーフで髪を隠した似た様な若い女性二人組がジェラートを片手に笑顔で店から出てくる 女の子達を目で覆っていると、足元に少し疲れた顔をした猫がいるのに気づくと、約2年前に出来…
黒い瞳に私が反射して見えた バルコニーの一番端の席は店内から差し込む明かりとろうそくの灯りだけで彼の褐色の肌がより一層美しく見えた バキルはカールした少し長い髪を後ろに撫でながらおとぎ話を子供に話す様に優しく丁寧に話だした 人間の嫉妬は恐ろし…
高級住宅街を抜け、道路に面した辺鄙な場所にそのレストランはある 黒で統一された外装は上品さを漂わせ、店内の明かりが眩しい 来店すると褐色の肌を持つ男性に予約の確認をされ、店の前に並んでいる高級車を眺めていると ”welcome to my restraint lady ” …
2年前と全く変わらない風景が広がる。 寂しげな鉄パイプのベンチが並ぶ搭乗出口にタクシーはいるかと容赦なくアラビア語で話しかけてくる男性の服装は貧富の差を嫌という程感じさせる。 リビアからくるリビア人の彼の飛行機が遅れているのでベンチに座る。 …
2年前、airbnbで借りた素敵なアパートメント 深夜12時過ぎの見慣れた空港の中は空っぽだった。 静か過ぎる空港はマルタの夏の終わりを告げている様だった。 チェックインカウンターへ向かいパスポートを手渡す。深夜勤務に嫌気をさしている様な態度で「チュ…