海外転々としてるけど、やってることは特に日本と変わらない

沢山歩いて、お家を見つけて、人と出逢って、ご飯を食べて、仲良くなったり、恋をして、寝るだけ

刺青の入った警察官

近所に人気のドーナツ屋さんがある。

 

店内に入るとドアにベル付いているベルが鳴り響き、甘い香りが迎えてくれる。

綺麗に並べられたドーナツ達をカウンターから眺める。

 

日本のドーナッツよりも大きく、主張が強い。

これでもかとのせられたホイップクリーム、振りかけられたココナッツパウダー、飾られたチョコチップはドーナツ大国アメリカを彷彿とさせる。

 

ふと、ビーガンドーナツがショーケースの端に並べられているのを見て、ここはトロントだなと思う。

 

平日の朝なので、店内はとても静かだ。お客は私とカウンターで本を読んでいるクールな刺青が腕から首に入った若い男性の二人だけだ。

 

そんな静かな店内に、ベルの音が響わたる。大きな男性二人組が身体の大きさと同じ態度でカウンターに寄っかかる。背中にはpoliceの文字を背負っている。

 

こんにちは、アメリカンドラマや映画で一度はドーナツ屋に入る警察官を見たことはありませんか。


トロントの警察はとてもフレンドリーです。しかし、制服のままドーナツ屋でドーナツを買って食べている姿を初めて見たときは唖然としました。

 

これがアメリカ大陸かと興奮しました。

 

ドーナツ屋だけでなく、バーで立ち話をしている所も見かけます。

決してお酒を飲んでいる訳ではないと思いますが、何を話しているんでしょう。

 

先日、休日に散歩をしていたら、騎馬警官、馬に乗った警察が街を巡回していました。ケベックではよく見る光景だと隣にいたカナダ人のおばあちゃんは言っていましたが、本当でしょうか。

 

 

さて、警察についての歴史も国それぞれで、警察という市民を守るシステムが機能していない国もあります。そういう国は他のシステムで市民を守っていますが、自分の身は自分で守るというのが鉄則だそうです。

 


ドーナツを買っている、盛り上がった筋肉の上に威嚇しているかの様な大きく派手な刺青の入った警察官に「どのドーナツが美味しいの」と話しかけると

 

笑顔でシナモンドーナツと言われ、笑みがこぼれる。ここはアメリカではなく、トロントだ。