海外転々としてるけど、やってることは特に日本と変わらない

沢山歩いて、お家を見つけて、人と出逢って、ご飯を食べて、仲良くなったり、恋をして、寝るだけ

どこの国でも都市をナメてはいけない

日本ではあまりみなれないリスが木の隙間から顔を出す。目がくりくりしていて愛らしい。

 

聞きなれない鳴き声が聞こえ木の枝の方に視線を向けると黄色の線が胴体に一本入った鳥がとまっている。他にも大小の見慣れない鳥たちが気ままに鳴いていたり、雌を誘ったりしている。

 

自分は森の中にいるんじゃないかと錯覚するほど、トロントには木々が多い。

東京暮らしが長いと、近所で木々や動物を見るのは稀なんじゃないだろうか。

 

トロント二日前に行ったパブの帰り道では、スカンクに遭遇し大騒ぎした。

 

ところで、トロントでカラスを見たことがない。その代わりに鳩が多い。もちろん、スズメも健在だ。この2種類の鳥は呆れてしまうほどどこの国でもいる。

 

こんにちは、都会の住み心地はいかがですか。


 「トロントの人はみんなダサい服を着ていて、トロントにいうとブスになる」

 

なんて舐めたことを言ってはいけない。ここは、ニューヨークに近く、カナダの都市です。たくさんの人が行き交う中ダウンタウンではおしゃれな人もそうでない人もいろんな人が東京の様にエリアに別れています。

それそこ、原宿系フッションや渋谷系ファッションなどの様にです。なので自分がどの分類に属するかはあなた次第です。

 

そして、人々はスマートで、フレンドリーです。

 

道を歩いていて、明らかに酔っ払っている人が隣に歩いている時、すっと隣にきた褐色の肌を持った男性が「おいおい、まだ朝の9時だぜ」と笑って私に他の道を勧めてくれ、そのまま自分のアパートメントに入って行きました。

 

歩道でアイスクリームを食べていて、「ここ私の車を駐車できると思うかしら」と黒いジープから顔を出してたブロンドの白人女性が唐突尋ねてきました。

 

庭でバーベキューとしていて、仲間内お一人が家のお隣さんに「なぁ、車の保険いくら払ってる!?」と質問していました。お隣さんは嫌な顔一つせず「いくらだったかしら」と夫に聞いていました。

 

彼らは話しかけること、尋ねること自体に何も躊躇しません。

声を掛け合い、コミュニケーションをとり、情報を交換する大切さを知っているからでしょうか。

 

だからこそ、私はトロントで怖い思いをしたことがありません。

周囲の人々はあなたを一人にしません。

 

さて、ここまでトロントの人がフレンドリーだと話したところで、ここで違う意見をあげます。

 

トロントの人はバンクバーの人たちや郊外の人たちに比べるととても冷たいです。

これは郊外のカナダ人や、バンクーバーからきた知人から聞いた話です。

きっと本当だと思います。日本の首都、東京の人が冷たいと言われるのと、変わらないのだと思います。ここは都会なんです。都会は何かと忙しいんですよね。人に構っている暇はありません。

 

でも、ヨーロッパに滞在していた私にはこのアメリカ大陸独特のフレンドリーさは気味が悪くなるほどでした。

 

ヨーロッパのレストランの前に立っていて、レストランの中から両手の親指を立てて、「ここはいいレストランだよ」とジェスチャーしてくる人なんていません。その男性は奥さんとデート中の素敵な旦那様でした。

 

 

北海道出身のMちゃんもこのフレンドリーさには驚いていました。移民の国トロントでは、アジア人に対しても躊躇なく素早い英語で皆さん話しかけてきます。イヤホンをしていようが関係ありません。

 

言いましたよね、周囲の人々はあなたを一人にはしてくれませんよ。

きっとどこの国に行ってもそうかもしれませんが。

 

もちろん日本でも。

 


スーパーでたくさんの種類の日焼け止めが陳列されている棚を見ながら、どれにしようか決めかねる。

 

「こんなにあったらわからないよ」

 

とぼやくと、私の両隣りの女性二人が同時に私に応えてくれる。
「私の娘はこれが一番いいって言ってたわよ」

「正直、SP50以上はどれも同じよ」

グーグルやSiriに聞かなくても、ここでは血の通った暖かい声が返ってくる。

 

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